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スティールガンナー2のハーネス


スティールガンナー2の操作系はアナログレバーです。
コントロールボックスのレバーでは操作できません。
パソコン(AT互換機)のジョイスティックがアナログレバーなので、
それを接続するためのハーネスを自作しました。

右のプラグは音声出力(ステレオ)、
その左のコネクタはジョイスティック接続口(2個あるってことは2プレイヤー対応だ!)、
左のカードエッジコネクタがコントロールボックスへ接続されます。
一番左にピロッと出てるのはテストスイッチ/サービススイッチ接続口です。


アナログレバーの仕組み
ジョイスティックのコネクタ(D-SUB15pinオス)を外側から見た図。

AT互換機用ジョイスティックの仕組みです。
2プレイヤー分用意されていますが、大抵は1プレイヤー分しか使っていませんよね。
仮に右側を見て、X,Yの可変抵抗で端が解放されていますね。GND配線がされてないのです。
今回のハーネス用に、この解放端を GNDに配線する必要があります。

ナムコ48ピン拡張コネクタ
A1,B1:右スピーカー
音声をモノラルで楽しむ場合は、JAMMAコネクタの音声信号を使うが、ステレオで楽しむ場合は、JAMMAコネクタの音声を左スピーカーへ、拡張コネクタ A1,B1の音声を右スピーカーへつなぎ、基板上の放熱板の近くにあるジャンパJP1を「STEREO」に差し替える。

A2,B2,B3:ヘッドフォン
スピーカー出力より音質が良いというヘッドフォン出力。音量は「大」で出力されているので、適当な可変抵抗を組み込むなどして使う。システム2のマニュアルには推奨ヘッドフォン回路が掲載されている。

A21,A22,B21,B22:アナログ信号
今回の工作のメインとなる信号。
A21:AN4 → 1P側 左右方向  B21:AN5 → 2P側 左右方向
A22:AN6 → 1P側 上下方向  B22:AN7 → 2P側 上下方向

ナムコ48ピン拡張コネクタ
基板オモテがBの列、基板ウラがAの列
48ピン拡張コネクタ
ジャンパJP1
ステレオジャンパ
推奨ヘッドフォン回路 (c)namco
ヘッドフォン回路
ハンダ面 部品面
右スピーカー(−) A1 B1 右スピーカー(+)
ヘッドフォン R A2 B2 ヘッドフォン L
A3 B3 ヘッドフォン GND
A4 B4
誤挿入防止キー A5 B5 誤挿入防止キー
A6 B6
A7 B7
A8 B8
A9 B9
A10 B10
A11 B11
A12 B12
A13 B13
A14 B14
A15 B15
A16 B16
A17 B17
A18 B18
A19 B19
A20 B20
AN4 A21 B21 AN5
AN6 A22 B22 AN7
AD Vcc A23 B23 AD GND
AD Vcc A24 B24 AD GND

材料
東京・秋葉原の「千石電商」「秋月電子」で揃えました。
48ピンコネクタ 拡張コネクタに合うコネクタは、基板屋では¥800くらいしますが、実はパーツ屋で¥300程度で売られているものでも使えます。
ピン数が多くても構いません。
部品購入時はピッチに注意してください。
実際に基板を見ればわかりますが、JAMMAの56ピンエッジコネクタのピッチ(3.96mm)より狭いです。
D-SUB15pinコネクタ ジョイスティック接続には「D-SUB15ピン(メス)」を使います。
金属部分とケース部分で合わせて¥300程度です。
ハーネスを2プレイヤー仕様にする場合は、このコネクタも2セット用意してください。(ジョイスティックも2つネ!)

全体図
全体図コントロールボックスの操作系は使用しませんが、JAMMAハーネスはそのまま流用できます。

JAMMAハーネスのボタンと拡張コネクタのレバー信号をジョイスティックに接続します。

2プレイヤー仕様にする場合も、同様にボタンとレバーを配線します。


抵抗のタイプによる配線の違い
拡張コネクタのアナログ信号をジョイスティック内の可変抵抗に接続します。
ここで、自分が用意したジョイスティックのうらぶたを外して、どちらのタイプか確かめてください。
どちらでもやることは同じなのですが、形が違うので説明の仕方が変わります。
 ●丸くて軸を回すタイプ
抵抗丸型 丸型の図
←裏側
写真で、端子「左」「中」の白線は最初から配線されており、端子「右」は未接続でした。

ということは端子「右」が GNDにあたります。
ジョイスティック内には大抵、小さな基板があるので、そこの GNDと端子「右」を、新たに配線します。(写真、緑線)
 ●長くてツマミをスライドさせるタイプ
抵抗四角型 四角型の図
←裏側
端子は4つありますが、このうち長辺1つの両端はつながっているので、実質3つの端子ということになります。

図の2番の端子が共通で、これがGNDにあたります。
その他の配線
基本的には、レバー上下,左右の信号だけを拡張コネクタと配線し、他は JAMMAハーネスを使うことになります。
ここでは解説しませんが、ステレオ音声,ヘッドフォン出力については好みで取り付けてください。

テスト接続
全体図のとおりに各機器とハーネスを接続して電源ON!
ゲームをプレイして、レバーを上下(前後),左右に倒します。
レバーを倒した方向と照準の移動方向が一致してますか?
はい:
一致している、と。運がいいですね。ではこれで完成です。

いいえ:
逆だ、と。Vccと GNDの配線が逆になってしまったためです。直す方法は2つあります。
 1.抵抗の Vccと GNDの配線を入れ替える →根本的な解決法。
 2.基板の照準調整テストでなおす →基板の立ち上げごとに調整する必要がある。

レバーを前に倒したときに照準が画面の上に移動した方がよいか、下に移動した方がよいかは、好みの問題です。これこそ、照準調整テストで好みに設定してください。

照準調整
スティールガンナー2には、照準を調整するテストモードがあります。
サービススイッチを押しながらディップスイッチNo.1をONにします。

1.右上をねらうように表示されたら、ジョイスティックで右上をねらっているつもりの方向に倒して
 ショットボタンを押します。
2.サービススイッチを押します。
3.左下をねらうように表示されたら、いま倒した方向と、上下,左右が反対の方向に倒せば
 いいわけです。そしてショットボタンを押してください。
4.さらにサービススイッチを押すと2P側の調整もできます。

このモードから抜けるにはディップスイッチNo.1をOFFに戻します。

完成
既存のJAMMAハーネスに付け足す形で作成できるのですが、まぁ、これはスティールガンナー2専用のハーネスとしておきましょう…



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Moriyaさんから記事掲載のリクエストをいただきました。ありがとうございました(^^)/

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